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Mesujika 雌鹿 DOE ~ワークインプログレス ファイナル~

羊屋白玉とトリスタ・ボールドウィンの国際共同製作

 

2012.1.27 (金) 19:00
2012.1.28 (土) 17:00
2012.1.29 (日) 17:00
2012.1.30 (月) 19:30
※受付開始はそれぞれ開演の40分前、開場は20分前

字幕のない日米バイリンガル演劇
羊屋白玉とトリスタ・ボールドウィンの出会いは2007年東京国際芸術祭でのことでした。日本語に翻訳されたボールドウィンの戯曲「DOE 雌鹿」は、羊屋によって演出され、初めて日本の観客に紹介されました。
このコラボレーション中に、この二人のアメリカ人戯曲家と日本人演出家は、言語の壁を乗り越えるかのように互いの演劇観と哲学に共鳴しました。 
この出会いを通して始まった羊屋とボールドウィンの共同制作はその後も続き、元の戯曲「DOE 雌鹿」を発展させた新作「DOE2.0」(現在は「雌鹿DOE」に改題) を一緒に創っています。彼女たちが実際そうであるかのように、舞台上にも二つの文化と言語を共存させ、時には崩壊させながら、「あるべき自己」について追及します。
この作品は日本語と英語の両方がわかるわけではない観客に対して字幕をつける必要がないように、絵巻物のように物語を紡ぎます。そして絶え間なく続く分裂と衝突のはざまを行き来する「あるべき自己」を、舞台上に立ち上がらせ観客と向かい合うのです。
「雌鹿 DOE」は文化、国籍、性差、性別、言語、倫理、宗教、階級、の境界線、あるいは越境して、わたしたち現代人が「あるべき自己」を、すなわち「真の自己」を獲得するために闘い生きるように、あるひとりの女性が闘い生きているその一瞬を描いた作品です。

会場

森下スタジオ Cスタジオ
東京都江東区森下3-5-6 / TEL:03-5624-5952 (期間中のみ)

チケット

前売:2,300円 / 当日:2,800円 (見学料として)
発売日:2011.12.24 (土)
・ローソンチケット (Lコード:37475)
・チケットぴあ (Pコード:417-466)
・指輪ホテル MAIL:contact@yubiwahotel.com
・アートマネージメントセンター福岡
 TEL:092-752-8880 / FAX:092-752-8682 / MAIL:ohmaru@amcf.jp

これまでとこれから

2007年1月@東京
東京国際芸術祭2007のアメリカ現代戯曲ドラマリーディングシリーズ(日米カルチュラル・トレード・ネットワーク、アートネットワークジャパン、他共催)への参加により、トリスタ・ボールドウィンの戯曲「DOE 雌鹿」の、リーディング演出を、羊屋白玉が手がけることになる。

2007年2月3日@にしすがも創造舎、東京
にしすがも創造舎にて日本語で上演。翻訳:小澤英実。出演 : 熊本賢治郎、卯月妙子、MAMI。
トリスタ、上演の一週間前にミネアポリスより初来日。しろたまと出会い、ともに稽古する。上演中、ふたりで並んで観覧。ポストパフォーマンストークをし、ご飯を食べての帰り際、再会を約束する。

2008年晩夏@ニューヨーク
しろたまの暮らすニューヨークのアパートメントに、トリスタが訪問。
近所で俳優を集めて、「DOE」のリーディングを試みる。

2008年初冬@ミネアポリス
トリスタの暮らすミネアポリスの家にしろたまが訪問。彼女の自宅でリーディング行う。プレイライツセンターから招聘状をいただく。「DOE2.0」と仮改名して、プロダクションを本格的に始動させる。

2009年12月@森下スタジオ、東京
2週間の滞在制作を、主に日本在住のアメリカ人、日本人俳優たちと行い、発表し、観客といっしょにラウンドテーブルを行う。

2010年6月@東京あちらこちら
トリスタ来日。東京リサーチ。歌舞伎からコンテンポラリー。秋葉原からゲイタウン。江戸文学者との麻布探索など、2週間の東京紀行。

2010年8月@ミネアポリスあちらこちら
仮タイトル「DOE2.0」を「Mesujika 雌鹿 DOE」へと改題する。
ミネアポリスのソマリア移民によるムスリムタウンと、セントポールのモン族マーケットをリサーチする。ミネアポリスに住む日本人女性たちとラウンドテーブルを行う。滞在制作と発表。

2011年3月@森下スタジオ、東京
東日本大震災の直後、2週間の滞在制作と発表とラウンドテーブル。

2011年6〜7月@プレイライツセンター、ミネアポリス。ユーゲンシアター、サンフランシスコ
ミネアポリスで2週間の滞在制作。サンフランシスコで1週間の滞在制作。スタッフも集合し、発表。ラウンドテーブルをおこなう。

2012年1月@森下スタジオ、東京
ワークインプログレスファイナル。全キャストスタッフで一ヶ月の滞在制作と発表。

2012年9月@サンフランシスコ、他
サンフランシスコ国際芸術祭10周年記念シーズンにて、ワールドプレミア。
「Mesujika 雌鹿 DOE」と同様のバイリンガル作品がいくつか紹介される。

キャスト

クリスティン・ハルナ・リー / Kristin Haruna Lee
香港生まれ。東京、シアトル育ち。ニューヨーク在住。劇作家、演出家、作曲家、パフォーマー。ニューヨーク大学芸術学部卒業。アジアンアメリカンの劇作家が授与するニュー・ドラマティスト奨学金を得ての活動やニューヨーク老舗のライブハウス「ジョーズ・パブ」でのパフォーマンス。その他、テイラー・マックやトーキングバンド(いずれもオビー賞受賞アーティスト)アメリカ屈指のアーティストたちとのコラボレーションなど、ニューヨークをしなやかにサバイブするパフォーミングアーティスト。DOEには、2009年夏、ミネアポリスでの滞在製作より参加。

 

シャイアン・ケースビアー / Cheyenne Casebier
アメリカ合衆国サンフランシスコ洲出身。シアトル在住。俳優。 フェローシップを受け、ロンドンのグローブ座で研修を積む。ニューヨークのブロードウェイでジェシカ・ラング主演の「ガラスの動物園」に出演する他、シェイクスピアから現代演劇、ブロードウェイからオフブロードウェイと幅広く活躍している。テレビや映画にも多数出演。トリスタ・ボールドウィンの作品にも出演している。今まで出産や子育てで参加が叶わなかったが、この度、トリスタと白玉からのラブコールが実り、彼女の参加によって「Mesujika DOE」の潮が満ちてきた面持ちである。

 

マミ / MAMI
東京成城生まれ。東京在住。俳優。桐朋学園音楽学部古楽器科卒業。大学の頃より、演劇やミュージカルの舞台に立つ。 2002年より、指輪ホテル作品に多数参加。 俳優の他、チェンバリスト、教会オルガニスト、国際線客席乗務員、コンサートやイベントの演出、声優業など、その多彩な背景とキャリアから、「東京の女優」というブランドを操りつつプロトタイプ(原型)へ向かっている。白玉曰く「指輪ホテルの最終兵器」「DOE」の日本初演である2007年東京国際芸術祭アメリカ現代戯曲シリーズ以来の出演。

 

熊本賢治郎 / Kenjiro Kumamoto
佐賀県出身。東京在住。1986年、劇団解体社に参加。以降、この屈指の劇団、解体社の演劇思想や身体性をもっとも顕著に体現する中心的なパフォーマーとして、すべての上演作品に出演。海外公演、海外のアーティストとのコラボレーションの豊富な経験は、「DOE」の日本初演である2007年東京国際芸術祭アメリカ現代戯曲シリーズ以来の出演。

 

パトリック・ベイリー / Patrick Bailey
北アイルランド出身。ミネアポリス在住。俳優。ロンドン音楽演劇アカデミーでトレーニングを受け、イギリスでは、テレビや映画で活動するほか、「ナショナル・シアター」や「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」に出演。1994年にアメリカへ移住。以来、ミネアポリスの劇団「フランク・シアター」「ジャングル・シアター」をメインに活躍し、2010年にはミネアポリスのシティー・ペイジ紙ベストアクターに選ばれている。DOEには、2009年夏、ミネアポリスでの滞在製作より参加。ワークインプログレスの度に、その絶妙な台詞廻しで、常に観客を唸らせている。

スタッフ

共同製作・共同演出:羊屋白玉 + トリスタ・ボールドウィン

羊屋白玉 / Shirotama Hitsujiya
北海道出身。東京在住。演出家、劇作家、俳優。1. 九〇年代中期より「指輪ホテル」というブランドマネージメントに携わり、演劇、ダンス、パフォーマンスの境界線で作品を発表し続けている。2. 参加者も出自がジャンルの境界線に立ち続けており、結果、毎作品、ハイブリッド(異種交配)なメンバー構成で臨んでいる。3. 会場は、廃工場やテニスコート、書店、レストラン、ストリップ劇場、公共ホールも含めたオルタナティブ空間を通して「劇場」そのものを考察している。4. そして、女性パフォーマーのみで構成される作品群。これら1~4によって、新しい社会観や世界観のあり方を提示してきた。〇一年よりアジアン・カルチュラル・カウンシルのフェローシップで、ニューヨークに演劇留学し、セプテンバーイレブンのさなか、東京とニューヨークをブロードバンドでつなぎ「LONG DISTANCE LOVE」を上演。帰国後ヨーロッパ・北米・南米ツアーを実施。〇六年、ニューズウイーク日本誌において「世界が認めた日本人女性100人」の一人に選ばれる。〇八年、再びニューヨークに一年滞在し、オバマ当選のお祭り騒ぎの中、作品を発表。トリスタ・ボールドウィンとの国際共同制作「Mesujika 雌鹿DOE」を継続中。

 

トリスタ・ボールドウィン / Trista Baldwin
アメリカ合衆国ワシントン洲出身。ミネアポリス在住。劇作家。ミネアポリスプレイライツセンターの中心メンバー。自分たちの作品を自分たちで制作しようと集まった15人の劇作家からなる集団Workhaus Collective(ワークハウスコレクティヴ)の創設メンバー。
 USA Group Playwriting Award(ユーエスエーグループ プレイライツアワード)に二年連続で輝き、Jerome fellowship(ジェロームフェローシップ)をはじめ、数々のグラントを得て、作品を発表してきた。作品は、オフブロードウェイ、オフオフブロードウェイ、国内外を問わず各地で上演されている。彼女の作品作りにおけるステートメントは、「詩的なものとグロテスクなものをひとつに並べる」「劇作品に音楽と同じような力を与えるための新たなリズムの探求である。」
 作品数は20を超し、数々の賛辞を受けている。
「砂」SAND (“stunning” - New York Times) 第一級のすばらしさ!
「雌鹿」DOE (“unsettling, dreamlike” – Variety) 悪夢を見ているようだ。
「パティの赤いズボン」PATTY RED PANTS (“Best of 2005” – City Pages) 2005年のベストシアター!
新作「エンジェル・ファット」のワークショップが、ミネアポリスプレイライツ・センターにて三から始まる。創作活動と平行して、セントクラウド大学の大学教授として教鞭をとっており、「スクリーンライティング」と「プレイライティング」を教えている。 羊屋白玉と国際共同制作「Mesujika 雌鹿DOE」を継続中。

 

ドラマトゥルク:樅山智子 / Tomoko Mamiyama
福井出身、日本、アメリカ育ち、現在は東京在住。作曲家。スタンフォード大学音楽学部作曲科、及び人間生物学部文化心理学科卒。コンサート、インスタレーション、舞台作品、儀式パフォーマンス、現代における民族音楽の作曲、と、分野を横断するサウンドデザインを国内外で現地の人をまきこみながら展開。金沢21世紀美術館、横浜みなとみらいホール、オランダ・カメラジャパン映画祭、ジョグジャカルタ現代音楽祭、明治安田生命社会貢献プログラム「エイブルアート・オンステージ」などで発表。「雌鹿DOE」の初年度、2009年より参加。トリスタ、シロタマに次ぐ第三の創設メンバー。日米で育った背景から、トリスタとシロタマの間を言語的かつ文化的に支えて繋ぐ巫女的ドラマトゥルク。

 

通訳・翻訳:樅山智子、家田淳、小澤英実
音楽:スカンク(Nibroll 、MEXI)
美術:坂田アキコ(Diet Chicken )
衣装:岡崎イクコ (ROCCA WORKS)
照明:伊藤馨
ヘアメイク:山田大輔 (CLIP )
舞台監督:糸山義則 (ステージクルー・ネットワーク/SCN )
映像記録:杉田協士
写真記録:GO
制作:糸山裕子 (AMCF)、王丸あすか (AMCF)、
   吉田恭子 (日米カルチュラル・トレード・ネットワーク/CTN )
オブザーバー:内野儀

ストーリー

アメリカ人のジェーンさんと、日本人の一郎さんは結婚して北海道に住んでいます。
ジェーンが、雌鹿をはねてしまったのに、いつも通りに帰宅したというところから、この舞台は始まります。
日本人の旦那さん、一郎さんは、かえって来た彼女の顔に血が付いていたので、どうしたのと尋ねます。
「事故よ」ジェーンは答え、一郎は、「車は大丈夫かい」と確認します。
車は大丈夫でした。でも、ジェーンは大丈夫ではなかったのです。
彼女は、雌鹿にとりつかれたのでした。殺してしまった動物に恋をしたというか、知らない国で途方に暮れていることにあらためて気づいたというか。自分が何者かうまく言えないし、目の前の現実が上滑りしてぼんやりしてきてしまったのです。
ジェーンは、 あの鹿にどうしても会いたくなり、追いかけます。そして、その結果、自分自身のことも探しはじめることになります。

それはまるで、童話「不思議の国のアリス」のように、おかあさんたちのお茶会に、まだ子供だからよばれないアリスが、ふてくされて庭にでると、うさぎに出会い、そのうさぎを追いかけ不思議の国へ迷い込み、不思議の国での冒険が終わって、また庭に帰ってきて、再び始まろうとしていたお茶会で「アリスもお茶会にどうぞ。」と、すこし大人になって帰ってくるアリスの旅に、似ているのかもしれません。ジェーンにとって不思議の国とは、どこなのでしょうか?もしかしたら日本なのでしょうか。

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フライヤー

主催

指輪ホテル / YUBIWA Hotel

共催

アートマネージメントセンター福岡 (AMCF)

協力

解体社 、Nibroll 、MEXI、ROCCA WORKS、CLIP
Diet Chicken 、SCN 、U.S./Japan Cultural Trade Network (CTN)
San Francisco International Arts Festival

助成

公益財団法人セゾン文化財団 、アサヒビール芸術文化財団

お問い合せ

・アートマネージメントセンター福岡 (AMCF)
 TEL:092-752-8880 / FAX:092-752-8682 / MAIL:yuko@amcf.jp
・指輪ホテル
 Mail:contact@yubiwahotel.com / twitter / facebook